松戸競輪ナイターＧⅢ「開設７３周年記念　燦燦ダイヤモンド滝澤正光杯」は最終日の２９日、１２Ｒで決勝戦が行われ、深谷知広（３３＝静岡）が番手まくりで制して優勝賞金５３０万円（副賞含む）を獲得。ＧⅢ優勝は今年１月の大宮以来、１９回目となった。

　地元意識を強く持って臨んだ今大会。決勝は地元勢と別線になったが〝南関の代表〟として胸を張って戦った。

　ＧⅢ初優出だった川越勇星（２６＝神奈川）が前受けから突っ張った時点でほぼ勝負あり。あとは判断を誤らずに前に出るだけだった。「川越君の強い決意があったし気合も伝わってきた。なんとか後ろ（大森慶一＝４１・北海道）とワンツーを決めようと。ホームでは切り替えて前に踏みました」

　大宮記念に続いて番手回りでの記念制覇に「ラインに助けられたし、ラインの力です」と仲間に感謝した。

　今年はビッグ戦線で目立った活躍ができておらず「上げていかないといけない。気合入れて結果を残せるように！」と危機感を募らせる。この優勝で軌道に乗ったはずの〝南関の深谷〟が仲間の力も借りながら、怒涛の巻き返しを見せていく。