競輪の第127、128回選手候補生の入所式が16日、静岡・伊豆市の日本競輪選手養成所で行われ、93選手候補生(男子72人、女子21人)が保護者らに見守られながら晴れの式典に臨んだ。

 式では入所者全員の指名が読み上げられ、その後にあいさつした滝沢正光所長は候補生への式辞の中で「芸術家の岡本太郎さんは『自分はあれこれ迷ったら、必ず自分にとってマイナスで困難な方を選んでいた』そうです」と述べ「どうか諸君も苦労や困難なことに自ら進んで挑戦し、充実した養成所生活を送ってください」と厳しくも愛のあるエールを送った。

 候補生には男女とも2世レーサーが多く、中でもトップクラスの知名度を誇るのが北津留翼(39=福岡)を父に持つMTB出身の千羽(18=福岡)候補生だ。同じ自転車でも構造が違うピストバイクに戸惑う日々だが「まだ、これから。タイムもよろしくないので上げていかないと。期待に応えられるよう努力していきたい」と口元をキッと引き締めていた。