開設73周年記念熊本競輪GⅢ「火の国杯争奪戦」in久留米は6日、福岡県・久留米競輪場で開幕する。2014年4月の熊本地震で損傷し、休催が続いていた熊本競輪場も来年6月の再開が決まり、久留米では最後となる「熊本記念」。最高位のS班は古性優作(32=大阪)、松浦悠士(32=広島)、郡司浩平(33=神奈川)、守沢太志(38=秋田)、新山響平(29=青森)の5人の超豪華版。多忙なスケジュールをこなしている新山の現状はどうなのか。

 入魂の地元青森GⅡ共同通信社杯は無念の準優勝に終わった。全身全霊をかけた大会だっただけに、終わった後は疲労困ぱい。しばし、休みを入れようとしたが追加オファーのあった豊橋記念を引き受けた。「休んだら(青森まで上げていた)気持ちが切れてしまうと思ったので…。もちろん、賞金の面が気になるっていうのもあります」と豊橋では素直に胸中を明かしていた。

 その豊橋を決勝8着で終えると、中3日で当開催を迎えた。が、前検前日(4日)には北日本の地区プロに出場しており実質、休みはゼロ。だが。気持ちを振り絞り「(賞金ランキングで9位は)焦りはないです。むしろ、9位にいられると思っていなかったので。残り1、2か月ですし、年末のグランプリを視野に入れて戦います」と連戦にも動じず、いつものプレーでバンクを席巻する。