みなさんこんにちは!!! まさかまさか…また「東京マキビスポーツ」のコラムを書かせていただくとは…うれしいです。元ガールズケイリン選手の高木真備です。今回は佐々木昭彦さんの冠杯ということなので、はりきって書きたいと思います! よろしくお願いします!!!

 昭彦さんは名輪会に所属されていて、私も引退後に入会させていただくことになったので、今は一緒に活動させていただいています。現役時代は取材で検車場にいらした際には、よく声をかけていただいたことを鮮明に覚えています!

 中でも印象的だったのがいわき平競輪場で行われたオールスターのガールズドリームレースが終わった後。私は優勝することができ、検車場で取材を受けていました。すると昭彦さんが来てくださり、突然「マキビーム」を一緒にやることになったんです!

 そのポーズで撮った写真が今も残っているので載せさせていただきますね。一緒に写真を撮ってくださったことがうれしくて、「おめでとう~!!!」と声をかけてくださったこともうれしくて…この写真を撮った時のことを今でもはっきり覚えています。

 改めて、昭彦さんありがとうございました!!!

 そして今回の舞台〝武雄競輪場〟の思い出。いろいろありましたが、一生忘れられない事件がありました(笑い)。

 現役時代お世話になっていた高木隆弘さんと同じあっせんになったことがあって…。高木さんと同じ開催になるとなんだか緊張してしまって、目の前で優勝したい!!って思いすぎて空回りしてしまいました。その当時は一度も優勝したことがなかったんです。

 本当に緊張してしまって、結局ゴール前で差されてしまい優勝できなくて…。余談ですが、武雄競輪場では発走前に直前控室の外に荷物を出しておき、レースが終わったらそこに戻ってシューズを脱いで荷物を持って終了…という流れで進むのが通常です。

 その時もいつもと変わらず、レースが終わってシューズを脱いでいたら高木さんがそこにやってきて、レースの内容について怒られてしまったんです。

 腰掛ける場所がないので地面に座っていたのですが、怖すぎて私は自然と正座になり泣いてて…。結構長く怒られていたので終わったころには周りに誰もいなくなっていました(笑い)。

 そんな私を見て検車員さんが「頑張ったね」と声をかけてくださって…そしてまた泣いて。優しい声をかけてくださった検車員さんの優しさが身に染みたことを覚えています。

 でも今は「ダメだったところを曖昧にしない」ということでその場で怒ってくださったのも高木さんの優しさだったんだと思っています。(もう少し優しく話してくれてもよかったのに…とも思いますが…あっ…これは秘密で!)

 そんなさまざまな形の優しさを感じさせてくれた武雄競輪場。引退後は譲渡会を実施した時に私も参加させていただき、地域の方々やファンのみなさん、初対面でも声をかけてくださる支部長や施行者さんの優しさも感じています…。

 そんな優しさいっぱいのすてきな武雄競輪場で行われる佐々木昭彦杯! ぜひみなさん本場でお楽しみください!

 今節私が注目しているのは、金ケ江勇気選手です。金ケ江選手とは開催で一緒になったことがあって、初対面でしたが他のガールズ選手と話している所にたまたま私も居合わせて一緒にお話しました。年上のガールズ選手と話していたこともあってか、ニコニコしていてかわいい弟のような雰囲気だったのを覚えています。そのころはまだA級でしたが、今はS級になりそのころより頼もしくなったんじゃないかなと思います!

 地元戦なので頑張ってほしいです。応援しています!!!

 ☆たかぎ・まきび 1994年8月17日、岡山県生まれ。ガールズケイリン東京所属の106期生として大活躍。ガールズグランプリ2021優勝。2022年5月に電撃引退。名前の由来=奈良時代の政治家で遣唐使に任命された吉備真備。必殺技=マキマキマキビーム。