京王閣競輪ナイターGⅢ「開設74周年記念 ゴールドカップレース」は31日、最終日を行った。12R決勝は単騎で駆けた北井佑季を追った新田祐大(37=福島)が最終バックからまくって優勝。今年4月の高知以来、12回目のGⅢ制覇を果たした。2着には佐藤慎太郎が続き福島ワンツー、3着には中釜章成が入った。

 2、3日目のふがいない戦いを払拭したかった。「初日は落車があったとはいえ結果は良くて」と福島ワンツースリーからのスタート。気を良くしていたところ、二次予選、準決と納得いかない走りになってしまった。

「いいレースをできていなかったので決勝は逃さないよう」

 集中力を高めると単騎の北井の動きに完璧に対応した。冷静に追いかけ「あまり付き過ぎず抜きに行くタイミングをつくれた」と余裕を持ってかわし、最後も力強く押し切った。

 グランプリ出場の賞金争いは佳境となっているものの「寬仁親王牌の二次予選で負けた時点で、競輪祭で優勝するだけと思っている」。

 自分を信じて暮れの夢舞台に――いるべき場所に立つ。