福岡県北九州市の小倉競輪場で熱戦を繰り広げてきたGⅠ「第65回競輪祭」は26日、12Rで決勝戦が行われ、真杉匠(24=栃木)の優勝で幕を閉じた。このレースが選考期限だった12月30日に東京都・立川競輪場で行われるGP「KEIRINグランプリ2023」の出場選手が決定した。

 グランプリ最後の切符は賞金9位・新山響平(30=青森)の手に渡った。先に競輪場を後にしていた新山は「新幹線の中で携帯で(レースを)見てました。他力っていうか、人の結果で決まったことに少し情けない感じはありますが、決まったことはうれしいです」とコメントした。
 
 S班1年目の序盤は重圧に苦しんだが、突っ張り先行を武器に輝きを取り戻した。「長かった。濃い一年」と総括し、「突っ張り先行は武器にはなったけど難しいしリスクもある。精度を上げて自分のものにして、これを基盤にいろんな戦法を広げたい」と続けた。

 12月30日の最終決戦に向けては「取りに行くレースをしたい」と決意表明した。