立川競輪「KEIRINグランプリ2023シリーズ」が28日に開幕した。30日に出走するグランプリ9選手が立川入りし、千両役者が揃い年末恒例の独特な雰囲気が漂ってきた。

 初出場は2人。山口拳矢は「縁起をかついでダービーを取ったときのフレームを使います。立川は通算100勝を挙げたゲンのいいバンク」とあやかれるものはすべてあやかる。真杉匠は「楽しみ。GPシリーズを走ったこともないので流れに身を任せたい」と初々しかった。

 一方、近畿両者は泰然自若で、脇本雄太は「メンバー上、慎太郎さんの次に年長。もちろん自力じゃぶっちぎりだし、できるムチャは少なくなっている。時代は変わるし、もうオッサンですよ」と遠くを眺め、古性優作は寺内大吉記念杯に出場中の後輩・中釜章成が写真撮影に写り込もうとすると「コイツを撮っちゃダメ。ギガ数がもったいない(笑い)」と制し、同期の菅原裕太には「あれ?(GPの)予備?」とイジるなどともにリラックスしていた。