昨年8月の西武園GⅠ「第66回オールスター競輪」と11月の小倉GⅠ「第65回競輪祭」を優勝した真杉匠(24=栃木)の「優勝祝勝会」が10日、宇都宮市内のホテルで開かれ、福田富一栃木県知事、佐藤栄一宇都宮市長ら関係者160人が集まり祝福した。

 主役は左腕を吊った痛々しい姿で登壇。なんと前日(9日)の練習中に落車し、鎖骨を骨折してしまったようだ。

 日本競輪選手会の山口貴弘栃木支部長は「昨日、落車して救急搬送された時は、いまさら中止にできないしどうしようか、とかいろいろ考えました。考えすぎて5キロ痩せちゃいました。今日が私の誕生日なので、自分の誕生日会にするしかないかなって。でも、本人が来てくれたので助かりました」とユーモアを交えながらホッとした様子で祝辞を述べた。

 真杉は「昨年は関係者の方々や先輩たちに助けられました。今年はその恩を返すつもりで、関東を引っ張っていけるように。まずケガを治して(2月岐阜GⅠ)全日本選抜に向けて頑張ります」とあいさつすると会場は大きな拍手に包まれた。