平塚競輪FⅠ「大阪・関西万博協賛」は30日に2日目を行い、11R準決勝に出場した地元のエース・北井佑季(34=神奈川)は3着で決勝へ駒を進めた。

 打鐘前に先頭に立ち、残り1周からスパートも飛び付いた松本貴治が強奪する形に。ゴール前では、外から上がり11秒2の脚で伸びてきた佐々木悠葵と松本に差される形となったが「別線が来るのを警戒しながらだった。後ろ(松本)が、どのタイミングで来ていたかは分からない」とレースを振り返った。

 理想の展開にこそならなかったが「自力選手だし、あれが自分の仕事」と先行策に後悔はない。「しっかりとペースでは駆けられた。踏み直しはちょっと足りなかったけど、脚は問題ない」と手応えも口にした。

 最終日(31日)の12R決勝は1番車で臨む。後位には初連係となる東口善朋を背負うが「次はGⅠ(全日本選抜=岐阜、2月9~12日)だし、弾みをつけられるように」。別線、そして差し脚光る東口も振り切る完封劇で大一番へ加速する。