日本競輪選手養成所第125回生、126回生(ガールズ)の卒業記念レースは6日、静岡県の伊東競輪場で最終日を行う。126回生の大浦彩瑛(28=神奈川)は社会人から転身してきた、異次元の根性レーサーだ。

「転職を考えていた時に、ガールズケイリンを知って…」。大学卒業後は就職して「3年半、社会人で働いて、その時に結婚しました」と落ち着いた生活を送っていた。だが「これじゃダメだ」と新しい人生を模索。一念発起して、競輪選手を目指した。

 まさかの決断に「最初は旦那さんも親も反対したんですけど、私が思いのほか本気だったので。今ではすごく応援してくれているし、私よりも競輪を見ています」。アクロバティックな転身を支えてくれる家族のためにも、やるしかないと燃えている。

 尊敬する人物は佐藤慎太郎で「試験に落ちて浪人している時に、やる気が落ちている時に佐藤慎太郎さんのコラムを読んだんです。それで気持ち的に強くなれたんです」と理由を明かした。

 競輪界は「40代でもトップで活躍されている方が多いし、自分も挑戦したいと思ったんです」という夢の舞台。師匠の福田知也も「負けん気、根性がある」と評する逸材が、強い気持ちを武器に活躍につなげる。