日本競輪選手養成所第125回生、126回生(ガールズ)の卒業記念レースは6日、伊東競輪場で2日目が行われた。男子は森田一郎(23=埼玉、在所2位)が優勝、女子は仲沢春香(22=福井)が制し、仲沢は在所1位&卒業記念チャンピオンの称号を手にした。125期生71人と126期生19人は3月8日に選手登録され、5月3日から順次開催される「競輪ルーキーシリーズ」からデビューする。

 仲沢が在所1位の名にたがわぬ猛烈なパワーを繰り出し怒涛の3連勝で卒記女王の座を手にした。「両親や友人、他にもいろいろな方が見ていたので緊張したけど落ち着いて走れました」と5年ぶりの有観客で行われた舞台でも、物おじすることなく堂々と立ち回った。

 それでも走る前には不安があったという。「これまで3・3走路の訓練でうまくいかないことが多かったんです。でもガールズのレースを見ながらいろいろ考えました。そうしたら、イメージよくレースで体現できました」とアドリブを利かして乗り切った。

 力の源は高校から5年間続けたボート競技で培ったものだ。自転車競技の経験はなかったが「自転車と使う筋肉って似ているんですよ」と、抵抗なくすぐさま順応することができた。

 とはいえ、未経験者が在所1位まで上り詰めるのは特別なことで、秘めたるポテンシャルがガールズケイリンで一気に開花した。「これからは126期の強いところを見せつけたいです!」と負けん気の強さも勝負の世界で生きるためには大事な要素。今回の3走で見せたような大きな運びでガールズケイリンに船出を切る。