松山競輪の令和6年能登半島地震復興支援競輪GⅢ「開設74周年記念 金亀杯争覇戦」は10日、12Rで決勝戦が行われ、古性優作(33=大阪)が、1月の和歌山記念以来、今年2度目、通算10度目のGⅢ制覇を果たした。

 真の強さを示した。6番手から踏んで出た古性は最終HS手前で北井佑季の番手を狙った。和田真久留を一瞬で仕留め、ホーム過ぎには番手を確保した。「客観的に古性優作がどうやったら勝てるかを考えてレースした」と振り返った。

 今開催は初日から厳しい戦いが続いた。コメントも消極的なものが多く聞かれた。「初日に自力が通用しなくて、しっかりレースを組み立てないとと思った。自力で戦えれば自力、戦えなければそれなりのレースを」。ある意味開き直ってのファイナルだった。

 次走は取手GⅡウィナーズカップで、4月30日開幕のいわき平GⅠ日本選手権も控えている。「準決と決勝で感覚的に気になる部分があったし、修正したい」。どんな状況でも勝つための手段を探る。仕事人・古性に松山のファンの声援が熱かった。