伊東競輪のナイターGⅢ令和6年能登半島地震復興支援競輪「花と海といで湯賞 大阪・関西万博協賛」は17日に最終日を迎え、11Rのガールズ決勝は小林莉子(30=東京)が6場所連続の優勝を決めた。2着は日野未来(31=奈良)で3着は吉村早耶香(26=静岡)。

 最後の最後にギリギリで届いた。逃げる日野を追走し直線勝負。「サラ脚で回っていたので、抜かなきゃと渾身の力で踏んだ」という小林がタイヤ差で先着。16日の準決勝でも対戦していた日野を初手からマークしていたが「(日野が)風とあの距離を踏んでいなかったら追いつけなかった」と苦しいレースを振り返った。

 5場所V、8連勝で臨んだ今節は13日の前検日から「結果は出ているけど練習の感じは良くない」と漏らしていた。実際に2日目の3着で連勝は9でストップ。1着で勝ち上がった準決でも、日野に苦しめられた。

 4月には福岡久留米でナイターGⅠ「第2回オールガールズクラシック」が控えている。「今節は苦しい戦いだった。状態が悪い時の戦い方を考えないと。GⅠを取りたいけど、今の感じでは厳しい。トップスピードが圧倒的に足りない」。勝った喜びに浸るのではなく真摯に〝弱い自分〟と向き合った。

 大一番まで1か月ちょい。残された時間で課題を一つひとつ潰し、状態を上げていくつもりだ。