123期、124期のルーキーを取り上げる「Challenge! 新人競輪選手紹介」。 卒業記念クイーンの松井優佳(24=大阪)は、強くてちょっと硬派なあの選手たちと日々汗を流し、まい進中。浪花の女王候補に注目だ。

 近畿からまた一人、将来が楽しみなガールズ選手が誕生した。

 高校時代から自転車競技で活躍。ひと足先にガールズケイリンにデビューした山口伊吹(116期)や松本詩乃、池上あかり(ともに122期)らと世界を舞台にしのぎを削った。同志社大学時代もインカレ優勝など結果を残し、輝かしい実績を引っ提げて養成所入りすると、在所2位、卒業記念レースVと期待にたがわぬ成績を収めた。

 ダッシュを生かした得意のまくりをベースに、先行を含め自在性のある幅広い攻めが持ち味だ。

 本デビュー初戦の7月向日町では注目が集まる中、連勝で予選突破を果たし、即通用する力をアピール。「脚力的な面でも先輩方に負けている感じはしない」と戦える感触をつかんだ。

 ただ、一方で8月に入って2場所連続で初日4着に沈むなど、不安定な面が顔をのぞかせ「自分の思った展開にならなかったときに対処する方法が足りていない。そのあたり、先輩方のすごさを感じている」と今後の課題が浮き彫りになった。

 それでも「最初からうまくいくとは思ってなかったので。失敗することもあるけど、うまくいったレースもたくさんあるので」と前を向く。

 岸和田バンクからそう遠くない場所に生活拠点を移したことで、日々練習に打ち込めている。さらに、憧れの選手として公言してはばからないS級S班の古性優作をはじめ、南修二らトップ選手らが集う刺激的な環境が成長を加速させていく。

「バンクに行って、その時にいる男子選手に混ぜてもらう形で練習させてもらっているんですが、大阪の選手は強い選手がたくさんいて、みな優しくて色々教えてくれるので、自分も質問しやすいんです。教えていただいたことを生かしてこれからも頑張りたい」
 いつかグレードレースを取り、古性と肩を並べる存在に――松井の見つめる先は果たして―。

Q&A

――休みの日は

 松井 買い物が好きなので、同期の木下宙と一緒に〝爆買い〟しに行ったりします(笑い)。

――ハマっているのは

 松井 昔から韓流ドラマが好きで、最近は韓国の時代劇とか観ます。海外遠征で色んな国に行ったことがあるんですが、韓国には行ったことがないので、来年あたりふらっと行ってみたいです。

☆まつい・ゆうか 1999年4月27日生まれ、大阪府出身。164・3センチ、61・5キロ。鹿児島県立南大隅高校、同志社大学スポーツ健康科学部卒。師匠は陶器一馬(86期)。