四日市競輪のナイターFⅡ「名物『なが餅』笹井屋杯」が24日、開幕する。地元・三重の小西晴己(21)は来期からS級戦士。A級戦最後の大会で弾みをつけて新年を迎える。

 デビューから1年半で最上位クラスの舞台に立つ。「S級でどれくらいするのかという感じですね。もまれて、もまれてになると思いますけど」。1月3日からの別府がS級の初陣となるが、楽しみと大変さが混在する心境のようだ。

 もちろん、自信はある。「A級とS級ではレースも違うと思うけど、臨機に戦えるのは自分の強みだし、A級でもペースが緩んだら仕掛けるというのは心掛けてきたので」。ポテンシャルは当然として、隙の少ないS級戦ではちゅうちょしない攻めも大きな武器になる。

 今期は9月の別府から10月の前橋まで4連続優勝も記録。12月の大垣でも連勝で決勝に勝ち上がっており「思い通りに調子は上がってきてますね。今回も前検日まで練習してきました」と2024年が楽しみになる上昇カーブを描いているようだ。

 今年最終戦はA級卒業戦でもあり「最後も決勝に乗って」と謙虚に話すが、ファイナル進出は最低ノルマ。地元ファンの声援という送辞に対する答辞は、優勝しかない。