豊橋競輪GⅢ「開設74周年記念 ちぎり賞争奪戦」が28日、幕を開ける。

 前回、地元青森のGⅡ共同通信社杯は決勝2着と涙をのんだ新山響平(29=青森)は「地元の決勝ってこともあって冷静さを欠いた。踏み出しや踏んでからも余裕がなくて。地元へ向けてやっていたので…(勝ちたかった)」と、深谷知広に先着を許した大一番を悔やんだ。

 だが、いつまでも引きずってはいられない。追加参戦の今節も集中力を高めて挑む。「追加は青森の後に入りました。地元へ向けてやってきた後、気持ちが途切れるのが嫌だったからいいタイミングでした。もちろん賞金も気になったし。今回は来たくて来た。走れてうれしい」と、熱望した追加だけに普段とは気持ちの入り方も違う。

 27日現在、賞金ランキング9位に位置し、10位の新田祐大に約1300万円の差を付けるが、年末の立川「KEIRINグランプリ2023」への道はまだまだ遠い。

 だが、幸いにして今節はS級S班は佐藤慎太郎(46=福島)と2人だけ。深谷の存在が厄介だが、北のSS両者がシリーズの中心となるのは間違いない。初日から全開で飛ばし好スタートを切る。