ガールズケイリンの太田りゆが勝負の2026年に挑む。GⅠを勝っておかしくない位置にいながら、どうしても届かないタイトル…。次のGⅠタイトルホルダーと呼ばれる太田にその思いを聞いた。

【2025年の挫折を乗り越える太田りゆ】太田りゆにとって2025年は不本意な一年となってしまった。初タイトルを期待されながら、GⅠ戦線では6月岸和田のパールカップが準決敗退。ファン投票2位で出場した8月宇都宮の女子オールスターは準決で落車失格と散々だった。

「パリ五輪までは右肩上がりに前進し続けていた感じですが、25年は8月にガールズグランプリ出場という大きな目標をそがれてしまった。いろいろとうまくいかず、バックを踏んでしまったような一年になってしまいましたね」

 24年パリ五輪を区切りに競技から引退。期するものはあった。ただ、歯車がうまくかみ合わなかった。「勝負にいって落車でケガをしたかと思えば、逆にケガしないよう気をつけて負けてしまったり…」。ガールズグランプリ出場という年間目標の大黒柱がぽっきりと折れ、9月以降は「何のために走るのか」と自問自答することもあったという。

 これまでビッグでは24年に女子オールスターと競輪祭女子王座戦で準優勝と、タイトルは手が届くところにある。太田の実力を考えれば、あとは自分でグイっと引き寄せられるかどうか。

「年齢的なことを考えても、ここから劇的なパフォーマンスの向上は望めない。やりたいこともいろいろある。すぐにではないけれど子供を産むということもそう」。人生は長くても競輪選手として輝ける時間には限りがある。だからこそ「26年こそ決めたい」と力を込める。

 壁にぶち当たったことで“やりたいこと”“やれること”“やるべきこと”は明確になった。もう迷わず目標に向かって突き進むだけだ。

 ☆おおた・りゆ 1994年8月17日生まれ、埼玉県出身。165・6センチ、68キロ。伊奈学園総合高卒。ガールズケイリン112期。2024年パリ五輪出場、ケイリンで日本女子最高の9位。抜きん出た美しい肉体を誇り、美容、服装にも注力しており“おしゃれ番長”と呼ばれる。