業界初のミッドナイトGⅢ、佐世保競輪「WTミッドナイトGⅢ」(優勝賞金300万円)は18日、最終日を行った。松本貴治(30=愛媛)が9R決勝を制し初代ミッドナイトGⅢ覇者となった。GⅢ優勝は2021年1月松山以来、2回目。

 3日間、番手を回る形で、準決、決勝は四国の後輩・久田裕也の奮闘があった。決勝は九州勢が2段駆け態勢に入ったが「久田君が何度も行ってくれたおかげ」と対抗勢力も力を使い、松本のまくりが届いた。ゴール前は岩谷拓磨との接戦となり「最後は分からなかったですが」と振り返ったが8分の1輪だけ先にゴールしていた。

 優勝は昨年2月の伊東以来で、体調を崩して苦しい時期もあった。そんな時も「とにかく気持ちは切らさず練習して」と下を向かなかったことが今回につながった。GⅠを取るチャンスがある位置にいる男。もう一歩先へ、確かに進んでいく。