129期、130期のルーキーを取り上げる「Challenge! 新人競輪選手紹介」。今回は幼少期から自転車競技に親しんできた松崎光優(20=新潟)を取り上げる。自転車を始めたきっかけから苦悩の高校時代、そして選手になるまでの過程を赤裸々に語ってくれた。
自転車との出合いは小学2年生。「お父さんとお兄ちゃんがやっていた」ことから自分も乗り始めて、楽しいなと思って続けてきたという。
当初の目標はロード選手として世界で戦うことで「自分がやりたいことができる環境」を求めて越後からはるばる愛媛県の強豪・松山学院高に進学する。しかし、「現実を考えた時に厳しい」という考えに達し、トラック競技にシフトチェンジ。500メートルのタイムが思ったよりも出たため、以降は短距離が主戦場に。自ずと競輪選手を志すようになった。
幼少期から自転車に接してきたということもあって競輪選手養成所の試験には一発で合格した。ただ、競技歴が長いがゆえの苦労もあった。「適性合格の人や競技歴の短い人がどんどん強くなっていって…」。周囲の成長スピードに圧倒されて焦る日々が続き、「うまくいかないことの方が多くて、悔しい思いを結構しました」と苦い表情で振り返った。
苦しい養成所生活を支えてくれたのは家族、そして師匠の加瀬加奈子の存在だった。養成所に入るまでにガールズの先輩として面倒を見てくれた〝男道〟は欠かさずに励ましのメッセージをくれた。
「日曜日だけ携帯が使えて、加瀬さんからのLINEが精神的な支えになってました」
本デビュー後は決勝進出が遠いが「焦らずに一歩ずつ成長できれば」と前を向く。ルーキーシリーズは未勝利だったものの、9月1日和歌山の最終日一般戦で初勝利を挙げた。「ビックリって感じ。自分が1着取れると思っていなかった。弥彦に練習に行ったら、たくさんの人に『良かったね』と言ってもらえてうれしかった」と今でも思い出に残っている。
目指す選手像はもちろん師匠で「最終的に先行や自力で走れるようになりたいです。かっこいいですからね」と笑う。
ロード出身とあって長所は地脚だ。レースではデビューしたばかりとあって、「強い気持ちを持っていれば…」と仕掛けを逃すシーンも。師匠のように勇気をもって好機で果敢に仕掛けていけば持ち味が生きて、随所で見せ場をつくっていけるはず。これから少しずつ競走に慣れていけば、46歳となった今でも第一線で活躍する師匠のようなレーサーに成長するに違いない。
【Q&A】
――趣味は
松崎 ネイルとけろけろけろっぴのグッズ集めです。宿舎にぬいぐるみを持ってきてます。
――賞金を貯めたら
キャデラックを買いたいですね。外車が好きなんです。免許を取ったばかりですが外車を1台買いました。中古で200万円しました。ローン組んで必死に払ってます(笑い)。
――好きなタレントや芸能人は
那須川天心選手とちゃんみなさん。那須川選手の試合も見てますよ。
☆まつざき・みゆう 2006年6月21日生まれ、新潟県出身。169センチ、62キロ。養成所順位は11位。阿部英斗(125期)は高校の先輩でLINE友達。