GⅢ「開設75周年記念 水戸黄門賞」2日目を開催中の取手競輪場で1日、先月、電撃引退した平原康多氏がトークショーに登場。引退後、初めてファンの前に姿を見せた。
衝撃の発表から約1週間。平原氏の生の声を聞こうと、多くのファンがステージ前に集まった。そして主役が登場すると割れんばかりの拍手で出迎え、「おつかれさま」や「ありがとう」といった言葉も多く飛び交った。
平原氏はまず「若いころから長い間、温かい声援をありがとうございました」とあいさつ。その後は選手を目指した経緯や2つのターニングポイントなどに付いて語り、一番の思い出のレースには「去年の日本選手権ですね。まさかでしたし、仲間に取らせてもらった」と話した。
引退を決断した理由については「アドバンスやPIST6とかならまだやれたかもしれないけど、(競輪では)ラインに迷惑をかけてしまう。YouTubeなどで自分のレースを振り返っても、思い通りに走れていないなと」と説明。また関東の後輩に向けては「ヨシタク(吉田拓矢)と真杉(匠)が引っ張っていってくれれば問題ないと思います」とメッセージを送った。
最後に「今後はまだ何も決まっていないですけど、競輪界が盛り上がるように、自分にできることがあれば協力できればと思っています。今後とも温かい声援をよろしくお願いします」と語りかけた。