玉野競輪のナイターGⅢ「車輪疾駆の風々杯」は14日、決勝戦が行われ、志村龍己(39=山梨)が安彦統賀のまくりに乗って抜け出し、GⅢ初優勝を決めた。

 実感のなさが表情からあふれた。「怖っわ。怖い怖い怖い怖い…。ちょっと信じられないというか、何なんですかねこれは…夢ですか?」。とても優勝者とは思えぬ第一声が、それを物語っていた。

 レースは正攻法が野口裕史、新鋭・野中龍之介は後方からのレースに。叩きに行こうとした野中を、野口が突っ張り切る。終始中団をキープしていた安彦が2角まくりを決め、続いた志村が先頭でゴール線を駆け抜けた。

「作戦は安彦君に任せていた。最後まで抜けるとは全然思っていなかった」

 前期はA級、そこまでも長く苦しい時間を過ごした。「10年間くらいずっとさまよっていた感じだった」。ただ、抜け出した後に見た光は強烈にまばゆかった。

 今後については「これで競輪祭(GⅠ、小倉)に出られるし、目標がやっとできたという感じ」。大目標に向けても一歩一歩確実に歩を進める。