弥彦競輪GⅢ「開設75周年記念 ふるさとカップ」は11日、二次予選をメインに2日目を開催。9Rでは桜井祐太郎(25=宮城)が石原颯、雨谷一樹ら実力者を相手に白星を手にし、連勝で準決へと進出した。

 初日は番手に入ってすかさず「まくり」、二予は石原颯の番手にハマると「差し」て連勝。「一度前に出られているので…」と持ち味の先行勝負ができず少々不満げも、渡部幸訓、山崎芳仁を振り切っての白星は価値がある。「自転車は進んでいるし状態はいいと思います」とデキに関しては納得の様子だ。

 前回の青森FⅠ決勝は、同地区でナショナルチームに所属する小原佑太との二分戦。抵抗及ばずカマされ3番手からまくり返すも不発の4着と結果は力負けだが、得たものは大きかった。

「世界を股にかけて戦っている同地区の選手と力勝負できる機会は滅多にないので。すごくいい経験になったし勉強になった。あのレースで感じたことを考えて消化しながら練習したので、前回より上積みもある。(連勝は)その成果かもしれません」と白い歯を見せた。

 6月の取手記念は惜しくも準決で敗退したが、決勝の舞台は手の届く位置にある。「走る以上は常に決勝を目指しているので。やっぱり乗りたいです」。ここで記念初優出を決めて、ビッグ初参戦となる次節GⅡサマーナイトフェスティバル(玉野・7月18日~)につなげたい。