弥彦競輪GIII「開設75周年記念 ふるさとカップ」は最終日の13日、12Rで決勝を争い、坂井洋の番手まくりに乗った末木浩二(33=山梨)が直線伸びて優勝。GIII初優勝を地元で決めた。
これがGⅠファイナリストの底力だ。6月岸和田の高松宮記念杯で決勝に進み大きな注目を集める中で迎えた地元記念だったが、優勝という最高の結果で応えた。
決勝は前を任せた坂井が石原颯の番手にハマってまくる好立ち回り。「坂井君のおかげでチャンスがきた。あそこまで来たら優勝したかったしゴールまでガムシャラに踏んだ」。松浦悠士、脇本雄太のS班2人が猛然と迫ってきたが、なんとか振り切った。
弥彦の顔ともいえる諸橋愛が今年は無念の病気欠場。「諸橋さんは新潟支部のエース。諸橋さんの分までと気合入れて臨んだ」。精神的支柱の不在を力に変えられたことも好結果につながった。
「最近の成績は自分の力というよりラインのおかげ。気を抜かずもっと上を目指していきたい」と勝って兜の緒を締めた。
GⅠ優出、記念初Vと流れは最高潮。中3日で臨む次走の玉野ナイターGIIサマーナイトフェスティバルには、主力の一人として堂々と参戦する!