こんにちは、東スポ競輪アンバサダーの太田理恵です!

 先日の小松島記念は西田優大(27=広島)選手が優勝しました。地元徳島勢5車を相手に単騎という苦しい構成でしたが、犬伏湧也(29=徳島)選手の先行を8番手から鮮やかにまくって高配当を演出!

 開催前に自身の「X」で、直前の練習で落車があってフレームを前のものに替えたことや、コンディションの不安について発信していましたが、杞憂に終わりました。

 レース後には、100件以上集まったコメント全てに1つずつ返信するマメさを見せていました。この優勝で11月に行われる競輪祭(GⅠ=小倉)の権利を獲得。来月にはオールスター(GⅠ=函館)への出場も控えています。今期の活躍に注目です。

 また、西田選手と同期同門の黒瀬浩太郎(25=広島)選手も気になる存在です。黒瀬選手と言えばPIST6の優勝常連で、直近3回は完全優勝しています。競輪の方でも昨年12月にS級に特進し、4月のアドバンスではS級初Vを完全優勝で決めました。

 先日のいわき平FⅠ(4~6日)準決勝では、強烈なカマシを放つと、裸逃げになりながらも僅差の2着に粘りました。地元の新田祐大(39=福島)選手が後方から追い上げてやっとゴール前でかわしたほどだったので、かなりカカっていたはずです。3着までは5車身離れており、改めてポテンシャルの高さを感じる開催でした。今期の競輪での活躍も期待しています。

 チャレンジでは倉田紘希(24=三重)選手の動きが目立っています。約3年前は90点近く持っていましたが、落車や体調不良の影響でかなり点数を落とし、今期は代謝圏に入ってしまい、一戦一戦が勝負駆けという状況です。

 それでも「しっかり練習はしている」とコメントを出した6月の京王閣(16~18日)では、出足のいいまくりを打つなど復調気配を示していました。

 そして次開催の川崎(25~27日)2日目の選抜戦では、単騎でホームカマシを決め、1年以上ぶりの1着で高配当を演出しました。別線が踏み合っていたわけではなく、中団から先に仕掛けて点数上位の自力選手を封じた1着は、すごく価値があります。8月には地元戦にも出場予定で、今期は練習の成果がようやく報われそうです。下剋上があるかもしれず、期末まで目が離せません!

☆おおた・りえ 1992年6月22日東京都生まれ、東京大学大学院卒、ミス・ワールド2014日本大会審査員特別賞、同大会2015実行委員長賞受賞、同大会2020日本伝統文化賞。