平塚競輪GⅠ「第80回日本選手権競輪」は2日に2日目を開催。一次予選7Rに登場した新田祐大(40=福島)は3着を確保し二次予選進出を決めたものの、レース後の表情はさえず、首をひねりながら会見場へ姿を現した。

 道中は吉田有希の先行に対し、後方7番手に置かれる苦しい展開。まくり追い込みで何とか3着に届き、薄氷を踏む思いで二次予選へ勝ち上がった。

 レースの流れに違和感を覚えたのは初手の位置取りだった。1番車の柏野智典がスタートを決めると新田はその後ろをキープ。柏野が昼田宗一郎を迎え入れ、新田は中団を確保したかに思われた。ところが昼田がさらに吉田を前に入れたことで、新田は一気に後方へ追いやられてしまった。

 この動きについて「スタートの位置が決まったと思ったら入れ替えがあった。スタートを巡りやり合うならまだいいけど、あれは並びが決まった後の動き。僕の中では納得いかない。力勝負や勝ち負け以前の話」と、普段は冷静な新田としては珍しく語気を強めた。

 隊列の〝入れ替え〟そのものはルール違反ではなく〝駆け引き〟のひとつとされる。その一方で、紳士的な振る舞いとしてはいささか疑問が残るプレーとの声もあり、思わず異を唱えたかたちだ。

 その後も苦難は続く。最終ホーム過ぎでは、前を走る隅田洋介がじんわりと付きバテしだし「隅田の力不足の走りが(車間を空ける)作戦なのかと思って迷った。あれが効いた…」と、その動きに翻ろうされ大きく立ち遅れてしまった。

 紆余曲折の末に二次予選へは勝ち上がった。もちろん、このまま引き下がるつもりはない。積もった思いを力に変え、すべてをねじ伏せる激走でモヤモヤを吹き飛ばす。

 3日目(3日)は二次予選8Rに出走する。