新たなスターたちの登場だ。今月からの「Challenge! 新人競輪選手紹介」では5月にデビューし、7月の本デビューを迎える129期、130期(ガールズ)を紹介していく。皮切りはロス五輪を目指す、ナショナルチーム中距離界の星・児島直樹(25=福岡)だ。

 窪木一茂(福島=119期)や橋本英也(岐阜=113期)が中距離の代表として世界と戦い、また競輪選手としても奮闘している。その道を追いかける新星が児島直樹だ。

 自転車との出合いは「中学生の時は野球をやっていて登下校で自転車に乗っていて、その中で一番速くて自転車好きだな、って思いはあった」と福岡県みやま市で育った少年は歩みを進めていく。

 ふと、テレビで「ロードレースを見て、これ好きだなって周りの人に話していたら知人の知人が競輪選手で、遊びに来ないか、と」。その選手からの誘いもあって 久留米競輪場で乗らせてもらう機会があった。

「その流れで自然と祐誠高へ」

 自転車競技の名門・祐誠高に入学すると「最初はロードをやりたかったけどケイリンの方を紹介されて…。でも中距離の方がパフォーマンスが良くて、そっちの方へ」と才能が開花。高校卒業時には「競技を続けるか、競輪に進むかで悩んだ後に大学へ進学」と、こちらも伝統ある日大へ進むことになった。

 当時から五輪が夢だったのか。「頭にはあったけど、実力が不足していて。大学3年の時にブリヂストンに誘っていただき、ナショナルチームへ」
と一歩一歩、力がついていた。。五輪を目指すレールに乗ると、大学卒業後は実業団へ。しかしパリ五輪の時は「選手選考から漏れてしまって、その時は悔しかった」と涙をのんだ。

「その後、どうするかを考えた時に、ずっとやりたかった競輪選手になるタイミングだと」

 五輪選考のポイント争いが今年の10月世界選手権からスタートする。競輪選手養成所に入る時期としてピッタリで「自分の課題はスプリント力なので、養成所でそれを強化できれば」という狙いもあった。窪木や橋本に話を聞くと「選手になって損はないよ、って」背中を押してくれた。

 養成所ですごした後には、4月マレーシアのワールドカップ第3戦のオムニアムで優勝することができた。「養成所でも持久系のトレーニングもしていて、ワールドカップ出るぞと言われた時には競輪のトレーニングをしつつ持久系にもフォーカスして」と両立に成功。

「まさか金メダルを取れるとは」と驚いたものだが大きな自信になり、
「競輪選手としてレベルを上げていければ、確実に競技にもプラスになる。おろそかにせず、高いレベルを目指して」と明確な道が見えている。

 今や中距離界では日本の中でも抜きん出た存在になりつつある。まずは五輪での活躍、そして競輪選手としての大成へと、輝く未来に突き進む。

Q&A

 ――祐誠高では後藤大輝(121期)と同学年だった

 児島 インターハイとかも団体追い抜きで一緒に走ってました。

 ――今の後藤はどう見えている

 児島 後藤君はあがり症でパフォーマンスを発揮できないイメージだったんですが、今は記念やGⅠで結果を残していてすごいですよね。

 ――選手になる時の相談は

 児島 最初は驚いていたんです。でも本気で競輪選手になるんだ、って話した時からは師匠になる桑原亮さんを紹介してくれたりして、頼りになりました。本当に感謝していますし、いい刺激をもらえる存在です。

 ―― 競輪との両立を目指す

 児島 10月世界選手権からオリンピックポイントの戦いが始まるので、ロス五輪まではそっちにフォーカスすることになると思う。でも競輪を走れる時は、もちろん全力で頑張るので応援よろしくお願いします!

 ☆こじま・なおき 2000年11月1日生まれ、福岡県出身。173センチ、70キロ。22年アジア大会ではチームパーシュートとマディソンで優勝。26年ワールドカップ第3戦(マレーシア)オムニアムで金メダル。ニックネームはコジコジ。