京王閣競輪ナイターGⅢ「開設77周年記念 ゴールドカップレース」は17日、開幕する。GⅠ寬仁親王牌(弥彦)から中3日という強行日程の中でただ一人、S班から参戦の阿部拓真(35=宮城)は12R初日特選で佐々木悠葵の番手を選択した。
苦渋の決断だった。北日本は守沢太志と渡部幸訓もいて、3車の先頭を担う選択肢もあった。実際に「自分でやる準備もしてきた」というが、それだと「自力でやれる単騎(佐々木と山崎賢人)が2人になってしまう」こともあって熟考。検車場での約10分間に及ぶ三者会談の末に守沢は山崎の番手、渡部は佐々木ラインの3番手に付くことで落ち着いた。
今回の選択が阿部の現状を物語っているのかもしれない。前回の寬仁親王牌ではS班になってから初めて決勝進出を果たし「準決、決勝といい状態で臨めた」と手応えはあったものの、郡司浩平の番手で臨んだ決勝は6着で「悔しい結果」に終わった。まだ100%の満足を得られるまでに至ってはいない。
それでも「(共同通信社杯での)落車で痛めたところはあるけど、思うように動けるようにはなってきた」という感覚は出てきた。昨年11月のGⅠ競輪祭(小倉)で一気にスターダムへ駆け上がったシンデレラボーイが、今年は一歩ずつ着実に階段を上がろうとしている。