日本競輪選手養成所第127回生、128回生の卒業記念レースが静岡競輪場で4、5日の日程で実施される。初日の4日は男子の127回生(68人※1人欠席)と女子の128回生(20人)の予選(1・2)が行われ、着位合計の少ない者から上位競走に順次選出される。

 男子の在所1位・尾野翔一(福岡)は、野球の九州アジアリーグ出身のパワーを武器に、65走で48回の1着を挙げた。先行、まくりで30勝と内容も伴っており、ここもV戦線をけん引する。2位・三神遼矢(福島)は高校、大学と自転車競技で名を馳せ、国体Vなど数々の実績を持つ有望株だ。

 3位・安達光伸(岐阜)は同郷の橋本英也を目標に掲げるアスリート。先月行われた第2回トーナメントを制するなど、勝負強さを発揮した。4位・辺見竜馬(福島)は先行、まくりで27勝をマークしており積極性は極めて高く、ここも魅せるレースで奮闘するか。縁故選手では6位・丸山留依(静岡=父・啓一)や9位・大塚城(静岡=父・英伸)が注目を集めそうだ。

 女子の在所1位・酒井亜樹(大阪)はBMXの全日本チャンピオン。2023年からはトラック競技のナショナルチームにも在籍し、大舞台で活躍している。カマシ、まくりを得意としており豊かなスピードは他を圧倒している。現役選手の兄・拳蔵や義姉・土屋珠里らのアドバイスを生かし在所1位の座を守る。

 2位・北岡マリア(石川)は68走で40勝と断トツの1着数を誇る。平均点も酒井とそん色なく、1位の座も手の届く位置にある。岩本杏奈(宮崎)も35勝と勝ちに徹した競走で好成績をマークしている。