平塚競輪ナイターFⅠ「篠崎愛オッズパーク杯」は21日に開幕し、メインの12R初日特選はシリーズリーダーの鈴木玄人(29=東京)が闘志あふれる走りで1着発進を決めた。
前受けから野口裕史―嶋津拓弥を出すと、岡本総との中団の取り合いを2発で仕留め、最終1角付近から踏み上げてまくり一閃。番手の久木原洋以下を振り切った。
「先行選手の野口さんに逃げられるのではなく、逃げさせながら位置が取れた。あっさりまくった感じではないが、出たとこ勝負で考えずに踏めた」と競走内容にも満足げだ。
今回はGⅠ高松宮記念杯(岸和田)のいわゆる裏開催で、鈴木にとってはS級初優勝のチャンスでもある。実際に前日検査の20日には「1着しか考えていない」と力を込めていた。
上々のスタートにも気を緩めることはなく「テレビの向こうでやっているレースを、指をくわえて見ているわけにはいかない」と目指すGⅠ戦線への思いがあふれ出た。
2日目(22日)は再び久木原との連係で11R準決に臨む。「体はしんどいけど、もっと頑張る。頑張れる」。その目には炎がメラメラと燃えていた。