平塚競輪GⅠ「第80回日本選手権競輪」(優勝賞金1億300万円=副賞含む)は5日、準決勝を行い、ベストナインが出揃った。
取鳥雄吾(31=岡山)が2017年8月のオールスター(いわき平)から45度目のGⅠ挑戦で、ついに自身初の決勝切符をつかんだ。準決勝10Rでは「前から組み立てた方が組み立てやすいかな」と自らS取りに動き、前を託した太田海也が真杉匠―吉田拓矢のS班コンビに山口拳矢らを相手に積極駆け。最後は横一線のゴール前勝負を制した。
最終バック付近では3番手の岩津裕介がさばかれ「真杉が真後ろにいてビビッてしまった」という。太田を残せず悔しさをにじませつつ「カイヤが強くて、おんぶに抱っこでした。岩津さんも番手を回してくれたし、前後のおかげです」と感謝の言葉を口にした。
趣味は読書で好きなジャンルはノンフィクション。「高野秀行さんの作品がお気に入りですね。『アヘン王国潜入記』とか『辺境メシ』は面白いですよ」。日々の過酷なトレーニングやレースの合間に知識や見分を深めることで人間的な幅も広げている。
6日の頂上決戦は松浦悠士―荒井崇博の前で戦う。初めて見る景色の中でも迷わず突き進むだけだ。