「2026年度全日本プロ選手権自転車競技大会記念競輪」(全プロ記念)は23、24日に佐賀県のオッズパークたけお(武雄競輪場)で開催される。2日間の短期決戦、格付けもFII扱いだが、昨年のグランプリ覇者の郡司浩平、今年のタイトルホルダーでもある脇本雄太、古性優作ら輪界最高位のS班9選手をはじめ、全国から超一流レーサーが集まり熱戦を繰り広げる。25日には自転車競技の「第73回全日本プロ選手権自転車競技大会」(全プロ大会)も行われる。
2日間のショートシリーズで行われる全プロ記念は番組も独特で最終日最終レースの「スーパープロピストレーサー賞」(以下、SPR賞)に進めるのは初日優秀(10~12R)にシードされた27選手のみとなっている。
S班4人と三谷将太の5人で臨む近畿が他地区をリードしている。SPR賞連覇が懸かる古性優作は先の平塚GI日本選手権を4連勝の離れ業でV。2月熊本GI全日本選抜の脇本雄太に続き、近畿で2枚目のいわき平グランプリ切符を獲得した。スキのない立ち回りと卓越したハンドルワークはまさに鬼神だ。自分でやっても強いのに当地バンクレコードを持つ寺崎浩平と今回から戦列復帰の脇本がいるのは〝金棒〟で、後ろにS班の南修二と三谷のマーク陣が控えるシフトは万全だ。
「打倒・近畿」の一番手は吉田拓矢と真杉匠の関東黄金コンビ。日本選手権決勝は古性の急襲に屈して2、3着に敗れた。GPロードを見据えても早い段階でリベンジといきたい。優秀の関東はこの2人のみなので初日に仲良く3着以内に飛び込んで牙を研ぐ。
南関東の大黒柱は昨年のグランプリ覇者のMVPの郡司浩平。日本選手権は準決で落車のアクシデント。極上の仕上げで臨んだ地元の大舞台で最高の結末を迎えることはできなかったが、ここから再スタートを図る。
3月防府GIIウィナーズカップで3年ぶりのビッグ制覇を果たした深谷知広は2024年の74周年でV取りの実績もあり、当地相性は悪くない。落車が続いた松谷秀幸はようやく立ち直ってきた。突貫・松井宏佑はそろそろ元気なところがみたい。
S班は不在の中四国勢だが優秀には犬伏湧也、松浦悠士、清水裕友のS班経験者と松本貴治がエントリー。気心が知れた仲間でどの組み合わせでもラインが機能するのがこの地域のいいところ。直前の函館記念決勝でも松浦と犬伏がワンツーを決めたばかりだ。
実は優秀を地区別に分けると北日本が最多の6選手! キーマンになるのは韋駄天・新山響平で疑いの余地ナシ。S班の阿部拓真はねじり鉢巻きでスーパーシートを守り抜きたい。高値安定の菅田壱道は九州地区を走れば好走する印象。突破力が魅力の佐藤慎太郎と渡部幸訓は400バンクでは日本一の直線の長さを味方にしたい。昨年までナショナルチームに所属していた小原佑太は爪痕を残す。
中部も関東と同じで山口拳矢と浅井康太の2人。援軍は乏しくてもハンディを克服する決め手を持っている。
九州はS班の嘉永泰斗を筆頭に地元の山田兄弟(英明・庸平)と荒井崇博の4人。4月の76周年に続いて2か月連続での地元の大レース出場となる山田兄弟は当然気合パンパンだが、気になるのはかつての地元バンクに4年ぶりに出走する荒井だ。今年はGI連続優出で賞金を順調に加算。悲願のGP出場へ一戦たりとも無駄にはしない。
全プロ記念が終わった翌25日には「第73回全日本プロ選手権自転車競技大会」(全プロ大会)が行われる。S班選手をはじめ、トップレーサーが五輪種目のスプリント、ケイリン、チームスプリント、4キロメートルチームパーシュートを含む全7種目で日ごろの鍛錬の成果を示す。成績優秀者には10月弥彦GⅠ寬仁親王牌・世界選手権記念トーナメント初日の日本競輪選手会理事長杯、特選のシード権が与えられる。
自転車の魅力が存分に詰まったレースが展開されるほか、普段は見られない選手の表情も楽しむことができる。開場は午前8時30分、競技開始は同9時30分。入場無料となっている。