平塚競輪ナイターFⅠ「篠崎愛オッズパーク杯」は22日に2日目を行い、12R準決では地元の嶋津拓弥(39=神奈川)がゴール前勝負を制し、1着でファイナル進出を決めた。ホーム初Vがかかる23日の12R決勝は、シリーズリーダーの鈴木玄人の番手で臨む。
5月高松での優勝以来となる通算201勝目にも、満面の笑みとはいかなかった。前受けから突っ張り先行してくれた野口裕史を残すべく、最終2角付近から車間を切って援護していたが「ワンツーを決められるかと思っていたけど、モニターを見たら松川(高大)君が来ていた」。最後はやむなくタテに踏んだ。
23日の12R決勝は迷わず〝空席〟となっていた鈴木の番手を選択した。連係は初めて。「初日特選で強さは体感している。抜けるか分からないけど優勝のチャンスだし、まずはしっかり付いていきたい」と自然と力も入る。
これまでA級時代も含めて通算23回の優勝を誇るが、ホームの平塚では2021年4月に番手の杉本正隆に微差で屈しての準優勝が最高成績。追い込み型へとシフトしている現在でも「タテ脚は残しておきたいから、自力のころと変わらない練習をしている」という嶋津が、しっかりと仕事をしてゴール線をトップで駆け抜ける。