松戸競輪のFⅠ「吉井秀仁杯」が7日に開幕した。ガールズのシリーズリーダー鈴木奈央(28=静岡)は今回が落車明けだったが、力強いまくりを決めて白星発進。不安を一掃した。

 前回のパールカップで「ガールズケイリンで初めて落車した」と右手首尺骨を骨折。ただ「幸いにも大事な骨ではなかったので」と早期に復帰して今シリーズに臨んだ。

 迎えた復帰戦のガールズ予選1・7Rは、実質3番手の位置から2角まくりで前団をとらえ快勝。「人気にもなっていて緊張したけど、レースが始まってからは冷静に周りが見えていた。1着が取れて気持ち的にもホッとしました」と安堵した。

 とはいえ、やはり落車の影響はあったようで「手首が気になってスタートが一番遅くなってしまった。それに(落車でフレームが割れて)今回は練習用を持ってきたし、車輪もシューズも全部新しいものだったので固い感じがあった」と首をかしげる場面も。それでも改善点や課題が見つかったことは収穫ともいえよう。

「オールスターも控えているし、そこへ向けて上げていければ。2日目はスタートももうちょっと頑張って出たい。最後は思い切った仕掛けができればと思っています」

 来月のGⅠ女子オールスター(宇都宮)へ向けて一戦一戦、課題を埋めながらもシリーズリーダーらしく結果も出していく。