松戸競輪のFⅠ「吉井秀仁杯」が7日に開幕する。吉井氏の曾孫弟子にあたる五味田奈穂(27=千葉)が〝師匠の大師匠〟の冠大会に正規で初参戦する。
去年の当大会は最終日に補充で出走したが、初日から走るのは今回が初めて。先月には2回目のVを飾るなど好調で、V候補の1人として登場。しかも今回は師匠の野口裕史(42=千葉)、その師匠の武井大介(44=千葉)と三世代がそろい踏みとあって「普段の地元戦とは違う何かを感じています」と緊張の面持ちだ。
ただ意外なことに「実はまだ吉井さんご本人にお会いしたことがないんですよね…」と衝撃の事実を告白。「養成所に入る頃がコロナ禍だったこともあって、ごあいさつができなかったんです。今回ちゃんとごあいさつしないとですね」とばつが悪そうに今シリーズの〝目標〟を明かした。
ただもちろん、今回の一番の目標は、あいさつをすることではなく、レースで結果を出すこと。
「前回(防府)は同じ3・3バンクで今回の予行演習と思っていたけど、ちょっと弱気になってしまった。今回はその反省を踏まえて走りたい。決勝はマスト。内容も求めつつ着も逃さないように。普段はあまりバンクに入らないけど、今回はバンクにも入って仕上げてきた。表彰式で(吉井氏と)並べるように頑張りたい!」と準備は万端で、力強く意気込みを語った。
初日の出番は6R。積極的な走りで吉井杯の初勝利を決めて、9Rでタッグを組む野口&武井のコンビにバトンをつなぐ。