四日市競輪ナイターFII「稲藤日永うちわ杯」は6日、2日目を開催した。5Rのガールズ予選2では、注目のルーキー・北岡マリア(19=石川)がゴール寸前で太田美穂をとらえ、連勝で決勝進出を決めた。

 初日はカマシ気味の仕掛けから太田の番手にスイッチ。「後ろが離れそうなのも分かったし、空いたのも見えていた」と冷静な立ち回りで、先輩期との対戦になる本デビュー戦ながら安定した対応力が光る。

「流れもつかめているし、体も動いている。思ったよりもリラックスできています」

 最終日(7日)のガールズ決勝10Rでは1期先輩の仲沢春香と初対戦で「仲沢さんがドカンと駆けてくると思うし、太田さんも仕掛けてくる。自分もそこで気持ちで負けないようにしたい」と気合十分だ。

 一方で、胸を貸す形となる仲沢だが、北岡への警戒は怠っていない。

「ルーキーシリーズのレースを全部見ましたし、こう見えて情報通なんです(笑い)」

 意外な一面を明かしつつ今節の北岡の2走について感想を求められると、「自分も新人の立場なので、言える立場じゃないです」と前置きした上で、「競技上がりの選手で、位置取りもうまいし、差し脚もあるし、走行技術がしっかりしているなという印象です。ゴール前とか見てても気持ちが強い」と高く評価する。

 自身はナショナルチームとの二足のわらじでガールズケイリンに出場する機会は限られる中、8月のGⅠ女子オールスター(宇都宮)へ向けて、ナイター開催のコンディション調整をテーマに今節は臨んでいる。「昼寝できないタイプだったんですけど、本を読んだら寝れることが分かったんです」と〝発見〟もあり、環境への適応を勧める。

「オールスターまでの、あと2走もナイターなので、ここで過ごし方を確立したい」

 最終日は万全のコンディションで完全優勝をつかむ。