松山競輪ナイターGI「第69回オールスター競輪」は16日、決勝(優勝賞金7100万円=副賞含む)が11Rで行われ、犬伏湧也(31=徳島)が最終バックから自力に転じてGI初優勝をつかんだ。四国勢のGI優勝は犬伏の師匠でもある小倉竜二が勝った2006年競輪祭以来、20年ぶり。
紆余曲折の人生に、花が咲いた。師匠の小倉竜二は「2回養成所の試験に落ちて、一度はあきらめて」と振り返る。犬伏湧也自身も「苦しい時期があった」。だが小倉は「いいものを持っているのは間違いなかった」とタイトルを取れる男と評してきた。
決勝は四国結束も連係は乱れた。「石原(颯)君と離れたところは反省。バックからは自分で踏み込んで前団をのみ込めるか」。乱戦になったが、優勝へ導いたのは爆発的な脚力だった。何よりも喜ぶのは「師匠の小倉さんがGIを勝って以来、小倉さんの次に取れたということが感慨深い」ということ。がっちりと握手したお互いの手には、熱いものが刻まれていた。
昨年はS班選手の欠員があり、S班へ繰り上がった。「これで正真正銘のS班ですね。これからが勝負」と大きく輝く瞳で前を見据えた。グランプリの初出場も決まり「中四国の選手を1人でも多く連れていけるように」と前を見据えた。12月30日のいわき平の舞台はもう一つのステップとなり、輪界制圧への道筋そのものとなる。