松阪競輪のGⅢ「開設75周年記念 蒲生氏郷杯王座競輪」(優勝賞金560万円)は13日、最終日を迎えた。12R決勝は新山響平(31=青森)が酒井雄多の逃げに乗っての2角番手まくりでV。今年初優勝は昨年11月の四日市以来、通算6回目のGⅢ制覇となった。

 渡部幸訓がSを取り、酒井が赤板で上昇した郡司浩平の内側に車輪をかけて突っ張り切る盤石の流れ。新山は「郡司さんがうまかったしギリギリのところだったけど突っ張り切ってくれた」と分岐点を振り返りつつ「僕が先行していても(後ろから)来れないだろうというペースがあるけど、酒井君はそれくらいかかっていた。ラインで決めるにはまくりに来られてからだと絡まれるし(2角で)迷わず行かせてもらいました」。何度も「ライン」という言葉を使いつつ、仲間のおかげの優勝であることを強調していた。

 賞金も上積みしたが「GⅠ優勝でグランプリに出られるように」というのが目標。「今回は結構、疲れがある中でまあまあな走りができたし(練習を)もうひと追い込みして」次走の前橋GⅠ寬仁親王牌(23日開幕)へ乗り込む。