昨年末の立川「KEIRINグランプリ2023」を制覇した松浦悠士(33=広島)の「優勝祝勝会」が29日、広島市内のホテルで行われ、松井一実広島市長や岸田文雄首相の秘書で同級生でもある岸田翔太郎氏ら関係者200人が集まり祝福した。
取手GⅡウィナーズカップの準決で落車した際に骨折した左手の薬指と小指には包帯が巻かれていて痛々しかったが、GP覇者は出席者からの握手の求めにも両手で応じた。「皆さんの助けがあったから」との思いが込められていた。
2019年の競輪祭をはじめ、20年オールスター、21年日本選手権とGⅠを3勝しながら、GPのタイトルだけは手が届かなかった。5年連続5度目の挑戦でつかんだ栄冠。
「僕はぜんぜん強くなくて、中四国の先輩や後輩たちに助けられてここまで来た。特にヒロト、ありがとう!」
GPで前を走ってお膳立てしてくれた清水裕友(29=山口)への感謝も口にした。
祝勝会では我が子たちからの絵のプレゼントに思わず涙ぐむ場面もあった。まずは4月30日開幕のいわき平GⅠ日本選手権での戦列復帰を目指す松浦が次に人前で涙を流すのは、今年のGPが行われる12月30日の静岡競輪場だ。