奈良競輪GⅢ「開設75周年記念 春日賞争覇戦」が5日、開幕した。地元の山本伸一(42=奈良)が悲壮感漂う表情で、現在を語る。
一次予選8Rで1着を手にしたものの、見ているところは先。「ロングスパンでもう一度やろうと思っています」。GⅠでも活躍し、何としても決勝へと燃えてきたが、近年は影を潜めている。自身の今を「GⅠに出ているだけの選手。それでは意味がない」と断じる。
そんな時に声をかけてくれたのが南修二だったという。「厳しい言葉でしたが、胸に刺さりました」。噛みしめるように、その言葉を思い出した。
「このままやったら、終わっていくんやない」
確かに厳しい言葉だが「自分を思ってくれてのもの」と真っすぐ受け取り、前を向いた。心を折らさず「岸和田に練習させてもらいに行っています。南さんはいろいろと教えてくれますし、南さんや古性優作は輪界1、2の技術を持っている選手。少しでも吸収して」と食らいついている。
焦らず先を見据える今だが、地元記念で活躍できればその歩みを加速できる。「チャンスがあるかどうかは分からない。一戦一戦」。二次予選10Rは近畿3番手で勝ち上がりを決める。