取手競輪のFⅠシリーズが22日に開幕する。今年の初優出を目指す森田一郎(24=埼玉)は予選6Rにスタンバイ。初日からフルスロットルで挑む。
〝因縁の地〟で失った流れを取り戻す。昨年10月に同期の中でS級一番乗りを果たした125期の在所2位は、特昇2場所目の取手で予選、準決を連勝しS級初優出。そして決勝はまくり切った佐々木真也の後位にハマる形になり、最終3角は番手絶好。あとは前を抜けばS級初Vという最高の展開になったが、2センターで佐々木の後輪に突っ込み落車(過失走行で失格)に終わった。
初Vを逃した代償は大きく、以降は精彩を欠いてしまい、一度地元の西武園で優出はしたものの、今年はまだ決勝ゼロとすっかり勢いを失った。
「特進したばかりのころは展開や番組に恵まれた部分も大きかった。これが今の実力ということだと思います」と冷静に受け止めている。
それでも直近は3場所連続で予選を突破しているように脚力は上位の存在。「ようやくレーススタイルも定まってきたので、この形で結果を出せるように頑張っていきたい。(取手の決勝は)落車しなければワンチャンあったかもしれないし悔しい思いをした。今回はその分も勝てるように頑張ります!」と言葉に力を込めた。
前回から2週間以上空き「いつも通り練習できた」と態勢は万全。結果を出すことはもちろん、好内容での勝ち上がりを決めて2日目(22日)の準決勝へ弾みを付けたい。