富山競輪GⅢ「大阪・関西万博協賛競輪」は15日に決勝戦が行われ、飯野祐太(40=福島)が直線差し切り、2022年の富山GⅢ以来、2度目のGⅢ制覇を果たした。2着佐藤一伸(37=福島)、3着須永優太(37=福島)と福島勢が上位を独占した。

 初のGⅢ制覇を果たした地で、2度目の優勝を手にした。「富山は相性がいいと思う」とファンの前で話していたが、実際は「メンバー的にも優勝はできないかなと。正直、取っちゃったかな、という感じ」と、淡々と振り返った。

 ライン4車は強固だった。嵯峨昇喜郎が一気に前に出ると、ぐんぐんとスピードを上げた。残り1周で谷和也、村田祐樹が並ぶように迫ると、2角で佐藤が番手から踏んだ。「自分は無駄な動きをしないように。全体的に見えていた」。直線は余裕を持って佐藤を差し、ゴールを駆け抜けた。

 レースを終え「やっぱり競輪はラインだと思う。周りに助けられた」と改めて感じたという飯野。「125期、127期と、これから若い選手も出て来る」と若手の台頭を口にしつつも「競輪は40(歳)から。ここからですね」と気合を入れ直していた。