平塚競輪ＦⅡ「スピードチャンネル・スカパー杯」が１０日に開幕し、Ａ級１・２班戦と３月に日本競輪選手養成所を卒業した１２５期、１２６期による「競輪ルーキーシリーズ２０２４」が行われる。男子ルーキーシリーズでは３月の卒業記念レース（伊東）を制した注目の森田一郎（２３＝埼玉）がデビューする。前日検査の９日は同県の太田真一（４８）に引率されて競輪場入りし「全てが初めて。まずは慣れようと思う」と少し硬い表情で話した。

　初陣に向け、しっかり準備はしてきた。自転車競技のナショナルチームＢにも籍を置く森田は９日開幕の「２０２４ジャパントラックカップ」（伊豆ベロドローム）に出場する選手たちと乗り込んできた。舞台は２５０バンクで使用したのはカーボンフレーム。直前１週間のクロモリフレームによる練習では「最初は違和感もあった」そうだが「しっくりくるようになってきた」という。

　唯一の誤算は５日に洗濯物を部屋干しする際、除湿器をつけっぱなしにしてしまったこと。乾燥しすぎて「のどを痛めて微熱が出た」。ただ、幸いにも大きなマイナス要因になるほどの症状ではなかったようだ。

　卒記２着で今開催にも出場する栗山和樹（２６＝岐阜）は先に富山でデビューし完全Ｖだった。初日の１２Ｒに１番車で臨む卒記チャンプは「どんな体調でも全力を出す。僕も完全優勝で続きたい」と、あふれる闘志を抑えきれない様子だった。