伊東競輪ナイターGⅢ「開設73周年記念 椿賞争奪戦」は3日目のレースを4日に行い、伊藤旭(23=熊本)が準決10Rでアクロバティックな走りを披露した。
任せた林慶次郎(26=福岡)が中団で小松崎大地(41=福島)と並走、長引いたこともあり、原田研太朗(33=徳島)のまくりにスイッチ。そこから中を突っ込んで1着、3連勝で決勝に勝ち上がった。
「ハラケンさんの外は厳しいと思い、中を割ってコースをつくろうと。それに慶次郎さんの姿も見えたので…」
林が自分の後ろに付け直すことも頭に入れてのファンキープレーだった。縦横無尽、ラインの先頭でも4番手でもという変幻自在のレーサーは「松岡貴久さんに憧れています」と、タカヒサLOVEを隠さない。
2016年12月に松岡は今大会を制しており「貴久さんに続きたい。た、貴久さん…」。最終日5日の12R、憧れの先輩が輝いた場所でその背中に一歩近づけるか。