127、128期の新人選手にスポットを当てる「Challenge! 新人競輪選手紹介」。今回は3月防府のガールズフレッシュクイーンを制し、初のGⅠ出場に向けて意欲を燃やす北岡マリア(20=石川)に登場してもらった。
自転車との出合いは小学3年生のころ。趣味でトライアスロンに取り組んでいた父からのプレゼントがロードバイクだった。
親子で走りに行く際は「川沿いを流してから山へ行く感じで。サイクリングではなく完全にトレーニングでしたね(笑い)」。必死に父の背中を追い、黙々とペダルを踏むのは「きついけど嫌いじゃなかった」。小学4年生で出場した石川県のトライアスロン大会で準優勝を飾った。
中学時代は学校で陸上、スイミングスクールの選手コースで水泳にも力を入れた。しかし、名門の内灘高入学を機に自転車競技一本に絞った。
1年時は中長距離がメインだったが、2年生からトラック競技に専念。「1つ上に米田千紘さんという強い選手がいて、先輩に勝てば日本一になれる」と練習に励み、インターハイの500メートルタイムトライアル(TT)で2位の米田さんに0・022秒差で優勝。3年時にインターハイ連覇、全日本選手権(ジュニア)ではケイリン、スプリント、500メートルTTの3冠に輝いた。
その全日本選手権で、運命の出会いが待っていた。エリートの部で3冠を獲得した憧れの佐藤水菜と優勝者インタビューに臨んだ場で「(ガールズケイリン)選手になったほうがいい」と背中を押された。大学からの誘いもあったが、迷うことなく輪界の門を叩いた。
プロ野球ふうに言うなら、文句なしのドラフト1位。ただ、順風満帆ではなかった。日本競輪選手養成所では初の寮生活に戸惑い、タイムも伸び悩む。「自分より遅かった選手がどんどん強くなっていくし、期待が大きかった分だけ焦りもありました」。在所2位、卒記3位で面目は保つも、ルーキーシリーズで優勝に3場所を要した。
転機は昨年9月に訪れた。2か月の自粛欠場期間に師匠からの「自力を出せ」とのアドバイスもあり「街道で今までになかった距離を踏んだりした」。練習はウソをつかない。復帰2場所目の11月松阪と続く玉野で完全V。「自力を出して頑張り始めてから成績が付いてきた」と手応えもつかむ一方で「まだ決勝で足りていない部分がある」と新たな課題とも向き合っている。
原動力となっているのは負けず嫌いな性格だ。「ジャンケンでも負けるのが嫌で、勝つまでやっちゃいます(笑い)」。見据えるのはGI戦線で「ガールズグランプリに出ている選手たちと戦っていきたい」と静かに闘志を燃やしている。
【Q&A】
――オフの過ごし方
北岡 買い物をしたりカフェ巡りをしてリフレッシュしています。
――買い物かごの中身
北岡 化粧品とか美容系が多いですね。服だとROXYとかMOUSSYのものを好んで買っています。
――開催中の空き時間
北岡 借りてきたDVDを見て過ごすことが多いですね。これまでは韓ドラの恋愛ものがメインでしたが、パターンが読めてきちゃったのと、一話が長くて途中で諦めることが多かったのでジブリ系の映画に挑戦してみようと思っています。
☆きたおか・まりあ 2005年12月17日生まれ、石川県出身。164センチ、61キロ。父の影響で小学4年からトライアスロンをはじめ、内灘高から自転車競技に専念。3年時に全日本選手権(ジュニア)で3冠を達成。「高校生ナンバーワン」の称号を得る。師匠は西徹(79期)。