こんにちは、東スポ競輪アンバサダーの太田理恵です!
先日行われた別府記念は守沢太志(39=秋田)選手が優勝となりました。S班陥落後は度重なるケガにも悩まされて苦しんでいる印象でしたが、少しずつ調子も上がっているようで、この優勝をきっかけにしてまた大きい舞台での活躍が期待できそうです。
また、今回守沢選手を絶好の展開に導いた新山響平(31=青森)選手は特に状態が良いように見えました。前受けから突っ張り先行で主導権を握ると、別線のまくりも合わせ切り2着に粘りました。準決勝でも鐘で脚を使って仕掛け、まくりを合わせ切って2着。この強さを見せられると、一緒に走る選手は策を練るのが大変なのではないでしょうか。17日に開幕したGⅠ高松宮記念杯(岸和田)でも注目してみてください。
また、パールカップ(17~19日=岸和田)に向けて多くのガールズ選手も仕上げているようですが、中でも今回期待したいのは児玉碧衣(30=福岡)選手です。
昨年4月の地元GⅠ(オールガールズクラシック=久留米)を制して以降は、ビッグレースではやや苦戦していた印象でしたが、近況のレースを見る限り、児玉選手らしい強さが戻ってきていると思います。今年4月のオールガールズクラシックは初日で後ろを突き放すまくりで1着、準決勝では佐藤水菜(26=神奈川)選手に先着する先まくりを決めました。
決勝では惜しくも並走で内に詰まってしまうレースで2着となりましたが、その後の4場所はいずれも強いレース内容で4場所連続の完全優勝です。全てまくりで1着となり、5月の武雄と大垣ではいずれも後ろを7車身離しての快勝でした。
今月の静岡では11秒4の上がりタイムを計測するなど調子はかなり上向きに見えます。これだけタイムが出ていれば相手の自力選手も対策を練ってきそうですが、緩んでいるようならちゅうちょせずにカマせるのも児玉選手の強み。パールカップは佐藤選手にリベンジを果たすチャンスになりそうです。
最後に、男子のチャレンジ戦では永田隼一(44=福岡)選手が気配上昇中です。先日の京王閣(9~11日)の初日は一旦突っ張られるも豪快にまくり返して快勝。準決勝も打鐘先行で3着に粘ると、決勝はアクシデントもありましたが赤板からの押さえ先行で準優勝と、連日積極的で高配当を演出しました。ここ5場所は1開催で1回は1着があり、今後も積極的なレースでの活躍が楽しみです。
☆おおた・りえ 1992年6月22日東京都生まれ、東京大学大学院卒、ミス・ワールド2014日本大会審査員特別賞、同大会2015実行委員長賞受賞、同大会2020日本伝統文化賞。