立川競輪FⅠ「デイリースポーツ杯が2日、開幕する。初日の特選12Rは自力型が伊藤旭のみという構成。河村雅章が動く脚を残しているものの、武藤龍生(34=埼玉)は熱く戦う意志を表明した。

「河村さんと磯田(旭)さんと話してからですが、やることは一つと思っています」

 伊藤は自在性が強い選手とはいえ先行一車の構成。「こういう構成なので」と腹は決まっていた。河村と磯田に気持ちを伝え、「伊藤君の番手勝負」と表明した。目標がいない時にどうするか、は競輪にとって重要な局面である。

 武藤は「どんな形であれ前で戦う気持ちでした」と話した。今、関東のマーク屋として責任を負う立場に立っている。中途半端にするのではなく、行くべきところは行く、と姿勢を示した。

「自在とか自力、とコメントを出してラインの先頭で戦えればいいんでしょうけど、今の自分がベストを尽くせるのはこの形」

 競輪と向き合う姿勢、戦う気持ち、競輪界の鬼の熱い走りが、立川の夏を燃え上がらせる。