久留米競輪のGIII「開設76周年記念 第31回中野カップレース」は最終日の1日、12Rで決勝戦(V賞金560万円)が行われ、南修二(43=大阪)が優勝した。南のGIII制覇は2015年8月富山以来、2回目。なお、4日間の総売り上げは64億215万円超で目標の63億円を突破した。
気温34度の頂上決戦。落車事故の難を逃れた南に勝利の女神がほほ笑んだ。「内容のないレースなので悔しいです」。ヒーローの表情は険しいままだった。鐘過ぎから巻き返しの太田海也―取鳥雄吾―松本貴治を郡司浩平―和田真久留が後方からまくり上げる。南は南関勢を追い駆け、バック過ぎには和田真とともに内へ進出。和田真が3角で外に押し上げた時に落車が起こり、回避した南は直線で太田を捕らえてのVゴール。
3連単17万円オーバーの大波乱の立役者になった。「流れに乗りながらと思っていたが、全部立ち遅れた。力の違いを感じた」と悔しさばかりがつのった。
今年のGP戦線は前半戦を終了。隆盛極める近畿には欠かせない仕事人は「みんな強いので迷惑をかけないように。地道にやるしかない」。底上げを改めて誓っていた。