立川競輪の大阪・関西万博協賛GⅢ「開設73周年記念 鳳凰賞典レース」は7日、最終日を行った。12R決勝は山口拳矢(28=岐阜)が番手まくりで勝利し、優勝賞金522万円(副賞含む)を手にした。GⅢ優勝は一昨年7月名古屋以来3回目。

 昨年はS班としての一年を過ごしたものの「期待に応えることができなかった」と悔しい時となってしまった。戦いは昨年12月広島記念(in玉野)の初日にゴール後落車での終焉となり、まだ「左肩亜脱臼の違和感はなくなってはいない」という状況だったが、ラインの力が武器になった。

「本来なら自分が前で頑張らないといけないんですが(藤井)侑吾さんの方がメチャクチャ強いので」と一つ年上の先輩の力を借りた。番手から出る形になった以上「優勝することしか気持ちに応えられない」と郡司浩平の猛追も振り切った。

 これからは「自分が前で頑張れるようにもならないと」と表情を引き締めた。年頭に掲げた目標は「一昨年以上の成績、なので記念をもう1個とタイトル獲得」に突き進んでいく。