今期ラストのグレードレース、久留米競輪GⅢ「開設76周年記念 第31回中野カップレース」は28日、開幕する。S班は郡司浩平のみも岸和田GⅠ高松宮記念杯優出の太田海也ら豪華メンバーが集結。初日特選12Rは取鳥雄吾(30=岡山)がカギを握る。
前回の岸和田GⅠ高松宮記念杯では、1走目は力のこもった先行で古性優作に先着を許さず桑原大志とワンツーを決めたが、その後は振るわず二次予選で敗退した。その二予は幾度もあった仕掛けどころを逃し後手に回り不発に終わった。「自分の弱点。勝ちたい気持ちが先立ち冷静になりすぎた」と肝心なところで色気を出したプレーを悔やんだ。
とはいえ、相手問わずにアタックするスタイルからはガムシャラさがひしひしと伝わってくる。「ここまで不器用なりに仕掛けてGⅠに出られるまで来ました。この先もブレないように」と戦法には誇りを持っている。
さて、今節の舞台である久留米バンクは不思議と相性が良く、持っている力以上のものが出るという。「去年の記念でも3勝したし謎に1着が多い(笑い)。応援もすごくていつも特別な感じがある」と気を良くしている。
特選12Rは松本貴治に任され自力で戦う。小林泰正さえ封じれば後はペースで駆けられそうな構成だ。〝地元同然〟の当地をガムシャラに駆け回り持ち味を発揮する。