京王閣競輪3日制ナイターGⅢ「シン東京ミリオンナイトレース」は16日、最終日を開催。9、10Rで行われたガールズ決勝は梅川風子(34=東京)と児玉碧衣(30=福岡)が圧倒的な支持に応え、ともに今年10回目の優勝を手にした。

 9Rでライバル太田りゆ(30=埼玉)との元ナショナルチーム対決を制した梅川は「最終ホームでりゆが内に行ったのが見えて自分の方がチャンスかなと…」と、冷静に戦況を見極め、2角まくりであっさりケリをつけた。

 それでも「それほど感触はよくなかったし、オールスター(宇都宮・8月8~10日)に向けてはまだまだ足りない」と現状に満足はない。「パールカップで感じた佐藤(水菜)さんとの差は大きい。そこを少しでも埋めていかないと」と、改めて来月の大舞台を見据えた。

 10Rの児玉は最終ホーム7番手ながらスピードの違いで圧勝。「ペースが上がった中での7番手だったけど、踏み出しで前までは行けるなと思った」と、踏み出しで勝利を確信した。

「練習しているぶん、自信を持って仕掛けられる」

 この言葉に今の児玉の状態が集約される。「次の防府でもう少し長い距離をもがいてオールスターに向かいたい。恥ずかしいレースはしないように」。9年連続ファン投票1位の誇りを胸に、堂々と女王・佐藤水菜の待つ宇都宮へと乗り込む。